通常、求人広告を掲載する場合は、少なからず掲載費用が掛かってきますよね。
ですが、
「予算が限られている」
「なるべく採用コストを抑えたい」
「できれば無料で掲載して採用したい」
と考えている採用担当者様が多いと思います。
今回は、そういった方向けに、「無料」で求人掲載が可能な求人広告・採用サイトの種類や、メリットとデメリット、どの求人広告を使うべきなのかをご紹介していきます!
無料求人の方法は3つある!
無料で求人を行える方法として、
- 店頭のポスターや貼り紙
- HPでの求人募集
- 無料求人サービス
の3つの方法があります。
では、それぞれのメリットやデメリット、どんな方に向いているのか見ていきましょう!
店頭のポスターや貼り紙
- サービス業である
- 実店舗があり人の出入りや通行が多い
- お店の方針や雰囲気、商品を理解・共感してくれる人を採用したい
- 地元の人を採用したい
- 今すぐに人が欲しいわけではない
飲食店やスーパー、コンビニといったサービス業でよく見かけるのが、「店頭のポスターや貼り紙」による求人募集ですよね。
アナログな方法ではありますが、お店を利用しているお客様や、お店の前を通りかかった通行人などからの応募が見込めます。
とは言え、よほどの人気店や有名店でない限り、店頭のポスターや貼り紙だけで人が足りる可能性は低い上に、今すぐ採用したい場合は即効性は薄いです。
やはり、インターネット上の「求人検索エンジン」「求人情報サイト」と並行して求人掲載するケースが多いでしょう。
ちなみに、「店頭のポスターや貼り紙」の求人は、「求人検索エンジン」「求人広告サイト」に掲載している時こそ、その真価を発揮します!
アルバイトをしている1000人にアンケート調査した結果、「実際に自分の目で職場を確かめたい」「アルバイト応募前に下見をしたい」と考える人の数は、全体の70%と高い割合を占めています。
出典:求人情報サービス アルバイトレポートより(https://baito-report.jp/useful/20170417/)
つまり、多くの求職者が、求人サイトで見つけた気になるお店は、実際にその店舗を訪れて、自分が働く環境やスタッフについて偵察しているのです!
そこに募集の貼り紙があり、安心できる職場環境だと確認できれば、応募につながる可能性は高まります。
「店頭のポスターや貼り紙」での募集は、応募の後押しとなる採用メディアなのです。
HPでの求人募集
- HPを持っていて、自分で更新が出来る
- SEO対策が出来ていて、HPに十分なアクセス数がある
- 自社の理念や魅力など掲載したいことがたくさんある
- 優秀な人材・自社とマッチング度が高い人材が欲しい
- 今すぐに人が欲しいわけではない
HPを持っている企業様・店舗様は、ウェブサイト上に採用情報を掲載するのもオススメです。
求人サイトやポスター・貼り紙での求人は、文字数や画像など掲載できる情報量がどうしても限られてしまいますよね。
一方、HPに求人ページを作れば、ホームページのランニングコストだけで永続的に掲載費0円・採用してももちろん0円。
また、デザインや構成、文字数、画像枚数も制限なく好きなだけ掲載できるので、貴社の魅力や理念を十分にアピールすることができるのも大きなメリットです。
また、わざわざHPを調べて応募してくる人は、
- モチベーションが高い
- 「貴社で働きたい!」という意識が高い
- マッチング度が高い
といった人材である可能性が高く、優秀な人材を求めている企業様にもピッタリです。
ただし、ポスターや貼り紙と同様に、人が欲しいタイミングにピンポイントで応募獲得・採用できないのがデメリット。
もし、「HPを作ったばかり」「そもそもHPへのアクセス数が少ない」という場合も、まずはHP自体の露出度を増やすために、SEO対策やWEB広告に費用をかける必要があります。
HPの更新・マーケティングを外注しているのであれば、別途修正費用が掛かることも…
求人掲載そのものは無料とは言え、HPのランニング(+修正)コストや、SEO対策の効果が出るまでの時間が半年~1年かかることを考えると、長い時間と費用を掛けないと、HPからの応募獲得効果は見込めないでしょう。
無料求人サービス
「求人したい」と思った時に真っ先に思い浮かぶのが、
- 求人広告サイト
- 求人検索エンジン
ではないでしょうか?
一般的にこういったサービスを使って求人を出そうと思えば、広告を掲載したことに対する費用が必要なことがほとんどですが、もちろん無料掲載できる求人サービスもあります!
それぞれのサービスについての詳細は後述しますが、そもそも無料の求人サービスはどういう仕組みで無料なのか、怪しくないのか、本当に人が集まるのか、メリットやデメリットが気になると思いますので、詳しくご説明します!
無料で求人掲載できる理由とは
求人サービスが無料で利用出来るのには、理由があります!
- 無料掲載とは別に有料掲載プランが用意されている
- サイト内に広告を貼って広告で収入を得ている
- 無料掲載は機能が制限され、フル機能を使いたい場合は有料プランの契約が必要
など、どこかで収益が出るように設計されているのです。
「まずは無料から、自社のサービスを知ってほしい!」
という各サービスの思いから、無料で求人掲載できるのです。
無料で求人広告を出すメリットとデメリット
無料の求人サービスにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
改めて整理してみましょう。
無料求人サービスのメリットは4つ
当然ですが、無料求人を使う最大のメリットは、掲載費0円で採用コストを抑えて採用できることです。
通常、求人サイトに求人情報を掲載する際、採用になってもならなくても掲載料が数万円~100万円程度の費用が発生します。
もし資格や経験を持った人材、採用難易度の高い職種やポジションを採用したければ、100~200万円を超えることも…
無料求人で採用が出来れば、こういった求人費用はゼロ。採用コストを大幅に削減することができます。
タウンワークやイーアイデムなどの紙媒体での求人は、毎月発行日が決まっており、即日掲載ということが出来ません。
さらに、もし求人内容に変更があった場合も、紙媒体は印刷した後は変更が出来ません。
有料求人サイトの場合も、利用サイトによって異なりますが、お申込みから掲載まで最短1日~1週間という所が多いです。
求人内容の変更は可能ですが、やはり修正の反映までに1日~2日、場合によっては修正費用が掛かることもあります。
一方、無料求人サービスであれば、早ければ1~2時間で求人を作成・公開でき、修正もその都度リアルタイムに行えるため、常に最新・最適な求人が可能です。
有料求人サイトは、求人広告会社や代理店が、求人原稿の作成やその後の効果検証など、採用活動のすべてをサポートしてくれます。
これは、企業や店舗の採用担当者様からすると、採用活動を安心して任せることが出来るメリットの一つではありますが、一方で、採用ノウハウを蓄積しづらいということでもあります。
無料求人であれば、
「キャッチコピーを変えたらどのくらい反応が変わるかな?」
「この業種・職種でこの条件だと、最適な給与額はどのくらいかな?」
「ここの地域はこういう待遇があると応募が来やすいのでは…」
など、仮説立て→検証を繰り返すことで、自社に採用ノウハウを蓄積していくことができます。
無料求人は、有料求人よりは応募効果は落ちてしまいますが、無料求人ならではの柔軟性を生かして求人広告の改善や更新を行えば、有料求人並みに効果を上げていける可能性も十分あります。
求人に割けるコストには限りがありますよね。
年間の求人予算が決まっている場合は、その範囲内で人員を集めなければならなかったり、1人当たりの採用コストを抑え、費用対効果を高めていかなければなりません。
その点、無料求人であれば、費用ゼロ円で求人募集を行えるため、コストや年間予算を気にする必要はありません。
どうしても急ぎで人が欲しい場合は、有料求人サイトに加え、無料求人サービスを利用して応募窓口を増やせば、露出度が上がり応募確率が上がる可能性が高くなります。
急ぎではなく、年間通して1~2名の採用が出来ればいいという場合は、複数の無料求人サービスの利用や、普段は無料で掲載しておいて、スポットで必要な時だけ課金するなど、無料求人をうまく活用してコストをゼロ~低くすることができます。
無料求人サービスのデメリットは3つ
無料求人は、他社の求人に埋もれやすく、応募効果が低くなってしまうのが大きなデメリットです。
「無料で求人掲載できる理由とは」でご紹介したように、無料で求人広告を掲載できるサービスは、どこも基本的には有料プランがあり、無料よりも有料プランの方が優先して表示されます。
そして、無料求人の中でも、掲載から時間が経つと共に検索下位に下がってしまい、求職者に見つけてもらえる可能性はさらに低くなってしまいます。
しかも、無料掲載プランには、アピール文章の文字数制限があったり、画像が掲載できなかったりなど、何らかの制限が設けられていることも多いです。
そのため、
- 自社の魅力を十分に伝えきれない
- ターゲットに合わせた原稿作成が出来ない
- 他の求人と差別化しにくい
などなど、思い通りの求人作成が出来ず、「求めている人材からの応募が来ない」といったミスマッチにもつながりやすいです。
短期間での採用や狙ったターゲット層の採用には不向きなため、有料求人媒体との複数掲載か、有料プランの契約が必要になってきます。
有料求人サイトであれば、求人広告会社や代理店が求人に関する手厚いサポートを行ってくれます。
具体的には、
- 求人原稿の作成
- 掲載の手続き
- 掲載開始後の経過報告
- 改善提案
- 掲載終了後の結果報告
を求人を知り尽くしたプロが行ってくれるため、掲載費用に見合った高い効果が期待できます。
ですが、無料求人の場合はほとんどの場合は担当者はつかず、自分でイチから求人掲載をしなければなりません。
これは、自社で求人原稿を作成できるスタッフが居たり、求人に対して時間を割く余裕があれば「PDCAを回しながら採用ノウハウを蓄積できる」メリットになるのですが、逆に言えば、人がいない・時間もない企業様・店舗様にとっては、
- まず求人サイトの使い方が分からない…
- 求人原稿の書き方も分からない…
- 効果が悪くても何を直していいか分からない…
- どうすればいいのか誰にも相談できない…
などなど、大きなデメリットになってしまいます。
古い情報の無料求人を出しっぱなしにしていたり、色々な無料媒体に片っ端から掲載して放置していると、どの求人情報が正しいのか、求職者の混乱を招きかねません。
様々な無料求人を掲載して応募窓口を増やすことは、メリットもありますが、古い情報と新しい情報が混在していたり、出しっぱなしの状態は、求職者に不信感を与えてしまい、応募をためらってしまう可能性も高くなります。
また、どの求人媒体から応募が来たのか分からなくなり、効果検証も難しくなります。
せっかく自社で無料求人を行えていても、採用ノウハウが担当者レベルでしか蓄積されていないパターンも多く、もし担当者が異動・退職になった時に、またゼロからのスタートに戻ってしまいます。
自社で無料求人を作成・掲載した後、
「人員が集まったから」
「無料求人は効果が出なかったから」
と、そのまま放置していませんか?
もしくは、担当者が
「他の業務で手一杯で、求人にまで手が回らなくなってしまった…」
「無料求人のアカウントやパスワードが分からない、忘れてしまってどうにもできない」
「求人を出しすぎて、どこから応募が来たか把握・検証できていない」
等の問題が発生していませんか?
または、求人を担当していたスタッフが異動・退職してしまい、
「どの無料求人を出していたのか把握できていない…」
「何をどうしたらいいのか引継ぎできていない…」
と、業務の連携や引継ぎに滞りが発生していませんか?
もし一つでも当てはまっているなら、無料求人掲載は1~2個に留めて管理が行き届く範囲で行うか、組織的にきちんと採用ノウハウの共有を行える体制を整えてから行うことをオススメします。
こんな企業様・店舗様は無料求人掲載に向いている!
無料求人には一長一短あり、どの企業様・店舗様にとっても「無料だから良い!」とは限りません。
メリット・デメリットを踏まえ、どういった企業様・店舗様が無料で求人掲載するのに向いているのかまとめてみました。
- 採用コストをできるだけ抑えたい
- リアルタイムに掲載・修正を行いたい
- 急ぎの求人ではなく、年間を通して随時求人を掛けたい
- すでに採用ノウハウがある
- これから自社で採用ノウハウを蓄積して共有していきたい
そのための人員や時間もある
無料求人は、うまく運用できればコストを掛けずに人を集めることは十分可能です。
また、有料の求人サイトを使いながら、無料求人で露出度を底上げするなど、活用方法はたくさんありますので、ぜひ試してみてください!
求人広告掲載が無料で出来る15個のサービス
無料求人サービスの需要は高く、様々なサイトや無料プランが存在しています。
ただ、たくさんあると「どの求人サイトを使えばいいの?」と迷ってしまいますよね。
実は、一口に無料求人サービスと言っても、大きく下記の4つの種類に分けられます。
- 総合型の無料求人広告サイト
- 専門型の無料求人広告サイト
- 求人検索エンジン
- 採用支援ツール
それぞれの特徴と、オススメの無料求人サービスを紹介します。
総合型の無料求人広告サイト5選
総合型の無料求人サイトは、業種や職種問わず、あらゆるジャンルの求人が掲載されている求人サイトのことです。
業種・職種に特化した専門型の求人サイトと異なり、様々な求人が出ていて情報量が豊富なので、幅広い利用者に見てもらえる可能性が高く、思ってもみなかった人材との新たな出会いが生まれます。
また、掲載する際も業種・職種を気にせずに求人掲載が可能です。
ハローワークインターネットサービス
【メリット】
- 国が運営していて、知名度・安心感は圧倒的
- ハローワーク内と、ハローワークインターネットサービス、indeedの3か所に同時掲載される
- 求人票の作成方法など担当者と相談しながら作成できる
【デメリット】
- 初回はハローワーク窓口での手続きが必須
- WEB応募・TEL応募が出来ない(必ずハローワークを通じての紹介)ので応募利便性が低い
- 選考結果(採用か不採用か)をハローワークに報告しなければならず、事務処理が増える
- 資格や経験が必要な求人には不向き
仕事探し=ハローワークを思い浮かべる方も多いと思います。
「ハローワークインターネットサービス」は、その名の通りハローワークのインターネットバージョンで、国が運営している求人情報サービスです。
仕事探しをするときは、各地域のハローワーク(職業安定所)に足を運ばないといけないと思いがちですが、ハローワークインターネットサービスを使えば、全国544か所以上のハローワークで扱っている求人の一部をネットで手軽に検索・閲覧することができます。
求人掲載数は100万件超え(2021年6月時点)。
2020年1月にはハローワークインターネットサービスのリニューアルも行われ、
- スマホ・タブレット表示対応
- 求人票の情報量が増えた(写真やPR文がより詳しく掲載可能)
- オンライン求人申し込み
- ハローワークへの採否連絡
といった機能の追加により、更に使いやすくなりました。
初回のみハローワークの窓口での手続きが必要ですが、登録さえ済ませておけばあとは電話やネット上で掲載スタートが可能なので、登録だけでもしておいて損はない無料求人広告サイトです。
■サイトリンク
げんきワーク
【メリット】
- 最短5~10分で求人掲載スタートが可能
- 修正も何度でも・いつでも・自分で出来る
- 条件を満たせば月5件までスカウトも無料で出来る(人材紹介会社・派遣会社は除く)
【デメリット】
- 1社につき5件までは掲載無料だが、同時に6件以上の求人を掲載する際は、掲載件数と期間に応じた追加料金が発生
- 検索しても上位に出てこない
「げんきワーク」は、有限会社じゅんが運営する無料求人広告サイトです。
官公庁から中小企業まで1万社以上の企業が導入しており、2021年6月時点で110万件以上の求人が掲載されています。
求人の間に広告枠が入っており、こういったサイト内の広告掲載料で収益を得ているため、求人掲載費は無料になっています。
また、スカウトメールを月5件まで無料で送ることもできます。
※求人内容に「写真」と「先輩スタッフの一日の仕事の流れ」が登録されていて、かつ既定の文字数以上が必要
掲載する企業様・店舗様にとっては無料で利用できるため魅力的なサイトですが、「エリア×求人」「職種×求人」などのキーワードで検索に引っかからないのがネック。
ライバルとなる大手サイトが検索結果のトップを占めており、まだまだ成長中のサイトといえます。
「無料で応募が入ればラッキー」という気持ちで掲載するにはぴったりのサイトです。
■サイトリンク
求人Free
【メリット】
- クリック操作やページ移動を極力なくした、シンプルな検索画面
- 求職者の条件に一致した求人情報をメールでお知らせする「マッチメールサービス」でマッチング率UP
【デメリット】
- 掲載されている求人数が少ない
- 求人掲載数が1社1件のみで、複数職種や複数勤務地での応募には向かない
求人Free(きゅうじんフリー)は、株式会社ワンコインが運営する無料求人広告サイトです。
こちらも、げんきワークと同様に広告収入で運営しているサイトで、初期費用・年会費・掲載費・成果報酬なども一切かからず利用できます。
ただ、求人数が2021年6月時点で4,000件程度と少なく、「エリア×求人」「職種×求人」などの掛け合わせキーワードでも検索に表示されないため、求人掲載から応募・採用までは長時間掛かる可能性が高いです。
あまり期待しすぎず、無料でのんびり求人を掛けていきたい方にはオススメです。
■サイトリンク
ジモティー
【メリット】
- 地元の人材採用に最適
- 項目がシンプルかつ求人内容15,000文字まで自由記入できる
【デメリット】
- 事務局の審査が必要で、審査通過しないと掲載できない(会員登録から掲載まで最短1時間程度の時間が掛かる)
- 求人内容の自由度が高すぎて迷う・求職者が求める情報が書かれていない原稿になりがち
ジモティーは、株式会社ジモティーが運営している、日本全国各地域のさまざまな地元情報を掲載できる掲示板サイトです。
「ジモティーって、不要になった物を譲ったり、売り買いするサイトじゃないの?」
と思うかもしれませんが、実は無料で求人掲載も可能です。
確かに、不用品の個人間売買・譲り渡しがメインではありますが、2021年6月地点で正社員求人数186465件・アルバイト求人数624692件と、求人広告専門サイトにも引けを取らない掲載数があります。
元々は仕事を探していなかったユーザーも求人に引き込める可能性があり、地元の人材を採用したいという企業様・店舗様にピッタリです。
また、通常、求人に特化しているサイトは、企業情報や事業内容、募集内容など様々な項目を埋めて求人原稿を作るスタイルが多いですが、ジモティーは
- 勤務形態(アルバイト・正社員)
- 業種・職種
- 勤務地
- 最寄り駅
- 給与
- 画像
といったシンプルな項目のみで、後は求人内容で自由に記述できます。
文字数としても、15,000字までOKと他の求人広告サイトと比べて圧倒的に多いので、
「項目に縛られず色々伝えたいことがある!」
という方には嬉しい機能です。
逆に言えば、項目が少ない分、
「アレコレ詳しく書かなくていいのでラク!」
と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、あまりにも少なすぎる情報量だと、求職者からすると知りたい情報が書かれておらず、応募効果が低い求人になりかねません。
「何を書けばいいのか…」と迷う方や
「書くことが思いつかないからとりあえずジモティーでいいや」という方には向いていません。
ちなみに、掲載するには審査があり、審査に最低でも1時間程度は掛かります。
- 情報が少なすぎる募集
- 法令に反する募集
- ナイトワークやコンパニオン、チャットレディ、風俗の募集
- 公序良俗、モラルに反する募集
- アフィリエイトや情報商材、マルチ商法、フランチャイズの募集
など、ジモティーの事務局が定めたガイドラインに反する募集は、掲載不可となることもありますので、注意してください。
■サイトリンク
FreeQ
【メリット】
- 掲載数の制限がない
【デメリット】
- 求人数が少なく、古い求人や怪しい求人も掲載され続けている
- 個人運営のサイトのため信用に欠ける
FreeQ(フリーク)は、FreeQ運営事務局が運営する無料求人広告サイトです。
げんきワーク・求人Freeと同様に広告収入で運営しているサイトで、掲載費・採用費なども一切かからず全て無料で利用できます。
げんきワーク・求人Freeとの違いは、掲載数の制限が無く、100件でも200件でも無料で掲載できる点。
複数職種・複数拠点で大量に求人を掛けたい企業様・店舗様にはぴったりです。
運営は「FreeQ運営事務局」とはなっていますが、個人で運営されており、サイト改善や更新スピード、問い合わせ対応は会社で運営している求人広告サイトよりはかなりゆっくりめ。
そのため、1つ1つの求人の管理が行き届きにくく、2018年に投稿されたままの古い求人や、怪しげな求人が掲載されっぱなしになっているので、求職者からすると
「この求人って本当にまだ募集しているのかな」
「信用できるサイトなのかな」
と若干信用に欠ける部分があります。
応募効果はそこまで望めないかもしれません。
■サイトリンク
専門型の無料求人広告サイト4選
専門型の無料求人サイトは、業界や職種に特化した求人だけを集めた求人サイトです。例えば、エンジニアやデザイナー、医療・介護・福祉など、資格・経験が必要となるような専門的なお仕事の求人が掲載されています。
特定の分野の求人のみを扱っているので、求職者の数は少なくはなりますが、狙ったターゲット層を採用できる可能性が高いのがメリットです。
paiza(ITエンジニア系求人)
【メリット】
- 求職者のスキルレベルを確認できる
- 転職潜在層にアプローチできる
【デメリット】
- 書類選考が出来ない
- 求人掲載・初期費用は無料だが、成果報酬型で採用に費用が掛かる
paiza(パイザ)とは、ギノ株式会社が運営しているITエンジニアに特化した専門職無料求人広告サイトです。
新卒採用である「paiza新卒」、第二新卒・未経験者採用である「EN:TRY」、中途・経験者採用である「paiza転職」の3サイトに加え、動画を使ってオンラインでプログラミングを学べる「paizaラーニング」など、ITエンジニア向けの様々なサービスを運営しており、エンジニアとして仕事探しをしている顕在層はもちろん、潜在層へのアプローチも可能です。
paizaの特徴は、応募者全員がプログラミングスキルチェックを受けており、応募者のプログラミングの実力が分かる点です。
paiza独自のテストとジャッジシステムで応募者のスキルレベルをSランク~Cランクの5段階で判定し、貴社が求める実力のエンジニアの採用が可能です。
書類選考をスキップして面接に進めるのがpaizaの売りの一つでもあるので、書類選考を行いたい企業様は注意が必要です。
また、求人掲載自体は無料ですが、採用には費用が掛かる「成果報酬型」ですので、大量に採用したい企業様はかえってコストが掛かる可能性もあります。
■サイトリンク
新卒採用「paiza新卒」:https://paiza.jp/student
第二新卒採用「EN:TRY」:https://paiza.jp/en_try
中途採用「paiza転職」:https://paiza.jp/career
グラフィカルジョブ(デザイナー系求人)
【メリット】
- Googleしごと検索、indeed、求人ボックスにも同時掲載される
- 求人の掲載期限が無い
- 企業様の管理画面もスマホ完全対応
【デメリット】
- 無料で掲載できるのは1求人のみで、検索順位も有料プランの下になる
- 応募者のポートフォリオや統計データは無料プランでは閲覧出来ないなど、機能制限が多い
グラフィカルジョブは、グラフィカルジョブ株式会社が運営しているグラフィックデザイナーやWEBデザイナーなどのデザイナー・クリエイターに特化した専門職無料求人広告サイトです。
メインはデザイナー系求人ですが、
- カメラマン
- 映像・アニメーション
- ライター
- ITエンジニア・プログラマー
- 建築・空間・インテリアデザイナー
- ファッション・コスメ・メイク
- 営業・販売・サービス
- 医療・福祉・保育
など、デザイン以外の業種・職種募集も可能です。
求人掲載数は2021年6月時点で3,225件で、月の新着求人数も40件と全職種を扱っている求人広告サイトと比べると少なく感じますが、業界に特化しているため求人数が限られているのは仕方ないでしょう。
無料プランは「お試し」程度で、応募者のポートフォリオが閲覧できない、1企業1求人しか掲載できない、求人統計データが見られないなどかなり機能が制限されていますので、無料プランを試して効果が期待できそうであれば、有料プランに切り替えるのがおすすめです。
■サイトリンク
メディカル1(介護系求人)
【メリット】
- 求人作成を代行してくれる
- 求職者に貴社の魅力を面談で伝えてくれる
【デメリット】
- 掲載できる地域が限られている
- 地域によっては求人数が極端に少ない
- 求人掲載・初期費用は無料だが、成果報酬型で採用に費用が掛かる
メディカル1(メディカルワン)は、アイビーメディカル株式会社が運営している、医療・福祉・介護業界に特化した専門職無料求人広告サイトです。
運営のアイビーメディカル株式会社は、有料職業紹介や人材派遣を行っている会社のため、メディカル1も求人広告サイトというよりも人材紹介をしてもらえるサイトと考えた方が良いでしょう。
求人掲載や人材を紹介してもらうのは無料ですが、採用すると費用が発生する「成功報酬型」ですので、完全無料ではない点は注意が必要です。
また、現在求人掲載中のエリアは
- 神奈川県
- 東京都
- 滋賀県
- 岐阜県
- 愛知県
- 奈良県
- 三重県
- 福井県
- 京都府
- 大阪府
- 兵庫県
- 和歌山県
- 岡山県
と限られた地域のみ。
運営会社が兵庫県にあるため、近畿地方の求人数は豊富ですが、関東などエリアによっては求人が1件しか出ていないところもあり、求人数にはかなりバラつきがあるようです。
掲載を考えている企業様は、自社のエリアで掲載可能なのか、また、同じエリア内で極端に求人数が少なくないか必ずチェックしておきましょう。
■サイトリンク
READY TO FASHION(アパレル系求人)
【メリット】
- 3件まで無料で期限なく求人掲載が可能
- 応募者プロフィール閲覧・コンタクトは10人まで可能
【デメリット】
- 複数職種・勤務地や大量募集には物足りない
- 無料プランで11件以上の応募があっても応募者とコンタクトが取れないため、有料プランへの切り替えが必要
READY TO FASHION(レディートゥファッション)は、株式会社 READY TO FASHIONが運営するアパレル・ファッション業界に特化した専門職無料求人広告サイトです。
求人広告サイト以外にも、ファッション業界に特化した様々なサービスを展開しており、ファッション業界に就職を目指す顕在層だけでなく、潜在層へのアプローチも可能です。
ポートフォリオ機能や好きなブランド、インスタグラムのアカウントの入力など、ファッション業界に特化した求人サイトならではの項目が豊富で、採用担当者が知りたいポイントを見ることができ、マッチング度の高い人材の採用が望めます。
無料プランも掲載期間に定めは無く、長く掲載しても0円。
ですが、トライアルのため機能制限が多く、11件以上応募が来た場合、応募者プロフィールを見たり、連絡を取ることが出来なくなります。
まずは無料プランから初めて、応募数や利用したい機能によって有料プランに切り替えても良いでしょう。
■サイトリンク
求人検索エンジン4選
「求人検索エンジン」の前に、まず「検索エンジン」って何?と聞きなじみがない方が多いと思いますので、先に説明いたします!
何かを調べたい!と思った時に、GoogleやYahoo!を使ってキーワードを入力し、検索すると思います。
この時、世界中のあらゆるWEBサイトの中で、キーワードに一致したWEBページが検索結果に表示されますよね。
この、GoogleやYahoo!のような検索するためのサービスを「検索エンジン」と言います。
次に、「求人検索エンジン」は、GoogleやYahoo!の求人特化バージョンの検索エンジンのことを言います。
求人検索エンジンでは、調べたい「職種」や「勤務地」で検索すると、インターネット上に掲載されている「求人情報」に関連するWEBページだけを集めて検索結果に一覧表示してくれる、仕事探しのためのサービスなのです。
求人検索エンジンを使えば、総合型・専門型の求人広告サイトや、企業HPに掲載されている求人ページなど、各求人ページにアクセスしなくても、WEB上のあらゆる求人をまとめて見られるので、求人検索エンジン1つで仕事探しが完結できます。
求職者にとっては仕事探しが圧倒的に楽になるうえ、情報量も総合型の求人広告サイト以上に豊富なため、多くの人に利用されており、企業様・店舗様にとっても多くの閲覧数・応募効果が期待できます。
Indeed
【メリット】
- 世界中で月間2億5000万以上のユーザーが使用する、世界No.1の求人検索エンジン
- 求人掲載数・掲載期間に制限がない
- SEOに強く、Googleの検索上位にも表示される
【デメリット】
- 簡易的な求人掲載しかできず、自社の魅力をアピールしづらい
- 無料掲載は月日が経つと共に検索下位に落ちていってしまう
- 膨大な求人の中に埋もれて無料求人の閲覧数は低くなりがち
Indeed(インディード)は、株式会社リクルートホールディングスが運営する、世界No.1の求人検索エンジンです。
世界では月間2.5億人、日本国内でも月間訪問数3,586万人(SimilarWeb, 総訪問数,2020年4月)の求職者が利用。
国内の求人広告サイトと比べると、アルバイトサイト最大手のタウンワークが月間訪問数1,621万人(SimilarWeb, 総訪問数,2021年4月)、中途求人のdoda(デューダ)が月間訪問数970万人(SimilarWeb, 総訪問数,2021年4月)なので、Indeedの利用者数が圧倒的なことが分かります。
元々のユーザー数の多さに加え、Google検索でも上位に表示されるため、無料掲載でも多くの人に求人を見てもらえるチャンスがあります。
Indeedに無料で求人掲載するためには、
- 採用HPを作成し、Indeedに読み込んでもらう
- Indeedの同時掲載に対応している求人サイトに掲載する
- Indeedから直接簡易的な求人ページを作成する
の3つの方法があります。
1つ目の採用HPの作成は時間も手間もかかりますし、HPをIndeedに読み込んでもらうためのマークアップが必要ですので、自社サイトを持っていない企業様・店舗様には向いていません。
2つ目の求人サイトへの掲載は、Indeedの同時掲載に対応している求人サイトであれば、自動で読み込まれますので、基本的にIndeed側で手続きなどは必要ありません。
ただし、求人サイトの掲載期間中、Indeedにもずっと掲載されるとは限らない(掲載される日とされない日がある)点に注意してください。
また、すべての求人サイトがIndeedの同時掲載に対応しているわけではありませんので、この方法でIndeedへ掲載したい場合は必ず求人サイトの運営会社に確認してください。
3つ目のIndeed上で求人ページを作成するのが最もカンタンですが、求人内容はIndeed既定の簡易的な内容になりますので、自社の魅力を伝えにくいのがデメリットです。
Indeedは求人掲載数も1秒ごとに10件の求人が掲載スタートしているくらい膨大な件数があります。
いずれの方法で掲載しても、時間が経つにつれて新しい求人に埋もれて、検索下位(後ろのページ)に落ちて行ってしまいます。
さらに、有料掲載の方が表示回数が多く、無料の求人ページはIndeedの仕組み上、閲覧数・応募数が獲得しづらいことに注意です。
■サイトリンク
求人ボックス
【メリット】
- 食べログの店舗ページにも同時に求人情報を掲載できる
- 求人掲載期間に制限がない
- 除外キーワードを設定できる
【デメリット】
- Indeedよりもユーザー数・求人掲載数が少ない
- 投稿できる求人数は1企業100件まで
求人ボックスとは、カカクコムが運営する求人検索エンジンです。
仕組みはほぼIndeedと同じですが、運営会社であるカカクコムは、食べログや価格.com、キナリノといった有名サービスも長年運営しており、日本の採用マーケットに合わせた検索サポート機能などユーザー目線の使いやすさ・サイトデザインはIndeedよりも優れています。
特に、求人ボックスが他の求人検索エンジンと最も大きく違う点は、検索キーワードに「除外キーワード」を設定できる点です。
例えば、企業が「営業事務」を募集したとしても、求職者が「営業」で検索したとき、通常は「営業」というキーワードが入っている「営業事務」も一緒に検索結果に表示されてしまいます。
求人ボックスでは、企業側が営業事務募集の求人で「営業」を除外キーワードに設定すれば、「営業」だけで検索しても、検索結果に表示されなくなります。
これにより、企業が求めているターゲットだけに求人を表示させることができるため、効果的な求人活動が可能になるのです。
また、食べログの店舗ページにも求人ボックスの求人情報を紐づけて掲載できるため、食べログから求人へ誘導が出来、飲食店の求人募集にはピッタリです。
デメリットとしては、求人ボックスの月間訪問数は1,247万人、求人数は500万件なので、ユーザー数・求人掲載数はIndeedの方が多いことです。
ですが、その分Indeedは競合となる求人・企業も多く、求人が埋もれやすいとも言えます。
まずはIndeedに掲載してみて、
- Indeedでは集まりにくいエリアや業種・職種がある
- Indeedは競合が多すぎて閲覧数が伸びない
- Indeedではターゲットではない求職者からの応募が多い
という場合は、状況に応じて求人ボックスと使い分けても良いのではないでしょうか。
■サイトリンク
スタンバイ
【メリット】
- Yahoo!の検索画面上位にスタンバイの求人情報が表示される
- 主婦/主夫層や40代以上のミドル層・シニア層に強い
- 求人掲載数は求人ボックスよりも多い1000万件(2020年8月時点)超え
【デメリット】
- 10~30代の若年層や転職を考えている現役世代には弱い
- Yahoo!以外の検索エンジンでは上位表示されづらい
スタンバイは、Yahoo!株式会社を傘下に持つZホールディングス株式会社と、優秀な即戦力を採用できる求人サービス「ビズリーチ」を運営している株式会社ビズリーチの合弁会社である「株式会社スタンバイ」が運営する求人検索エンジンです。
Indeed、求人ボックスとの大きな違いは、国内最大級の検索エンジンの1つである「Yahoo!(ヤフー)」と連携している点。
Yahoo!で求人検索をしたときに、検索上位にスタンバイの求人が表示されるようになっているため、普段Yahoo!を使用しているユーザーへのアプローチ力は強いです。
ちなみにYahoo!は、ミドル(中高年)・シニア層ユーザーによく使われている検索エンジンです。
具体的には、Yahoo!は、Googleと比べて男性は50~60代以上・女性は40~60代以上のユーザーシェア率が高くなっています。
出典:ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみたより(https://manamina.valuesccg.com/articles/1053)
職業別でみると、Yahoo!ユーザーはGoogleと比べて専業主婦(夫)・無職・定年退職・家事手伝いの割合が高くなっています。
出典:ネット検索で Google を使う人、Yahoo! を使う人の特徴を分析してみたより(https://manamina.valuesccg.com/articles/1053)
もちろん、Googleからの流入もあるので、スタンバイでは若い層が採用できないという訳ではありません。
ですが、Googleで求人を検索すると、後述する「Googleしごと検索」がトップに表示されて、その後「Indeed」、「求人ボックス」と続き、そのいくつか後にやっと「スタンバイ」が表示されています。
日本でもトップシェアを誇るGoogleでの露出度が低い点から、やはり基本的には40代後半・50代・60代のミドルシニア層や、主婦(夫)、定年退職後の人材採用に強い求人検索エンジンが「スタンバイ」と言えるでしょう。
10~30代の若い層や、転職を考えている現役世代の獲得を目指したい方であれば、求人検査賢人シェア率No.1の「Indeed」か、「Googleしごと検索」の方がオススメです。
■サイトリンク
Googleしごと検索
【メリット】
- Google検索でトップに表示されるため注目度が高い
- 通常検索で上位を取れなくても、しごと検索で上位表示できる可能性がある
- 有料の掲載プランが無い(2021年6月時点)ため全ての求人が上位表示されるチャンスがある
【デメリット】
- Googleしごと検索内で直接求人を作ることはできない
- Googleしごと検索に対応している求人サイトへの掲載か、HPへのマークアップが必要
Googleしごと検索とは、Googleで求人や採用関係のキーワードで検索したときに、求人情報を上位表示してくれるサービスです。
前述した「スタンバイ」がYahoo!と連携していたのと同様に、「Googleしごと検索」はGoogleと連携している求人検索エンジンなのです。
このように、Googleの検索画面上からすぐに求人情報にアクセスできます。
検索結果は、始めにリスティング広告、次のGoogleしごと検索、その下から自然検索が出てくるので、Googleで「エリア+求人」「業種+仕事」などで検索したとき、Indeedよりも先にGoogleしごと検索が表示されることになります。(Indeedがリスティング広告をしていない場合)
ちなみに、2020年5月~2021年5月までの日本国内の全デバイス(PC・スマホ・タブレット)検索エンジンのシェア率は、「Google」が75.87%、「Yahoo!」が19.6%で、Googleのシェア率が圧倒的です。
検索エンジン | Yahoo! | Bing | その他 | |
---|---|---|---|---|
国内シェア率 | 75.87% | 19.6% | 4.1% | 0.44% |
出典:statcounterより(https://gs.statcounter.com/)
このことから、Googleを利用しているユーザーへのアプローチ力は、Indeedよりも上かもしれません。
Googleしごと検索を利用するためには、
- 採用HPを作成し、Googleしごと検索に読み込んでもらう
- Indeedの同時掲載に対応している求人サイトに掲載する
の2つの方法があります。
実は、Googleしごと検索は、他の求人検索エンジンと異なり、求人ページを作れません(2021年6月時点)。
また、有料プランも無いため、課金してGoogleしごと検索内で上位表示を狙うといったこともできません。
ですが、逆に言えば、無料でもすべての求人が上位表示されるチャンスがあるということです。
採用HPを持っている企業様・店舗様からすると、普通はGoogleの自然検索で上位表示されないとHPへの流入・応募は期待できませんよね。
「エリア名+求人」といった求人関係のキーワードは、大手求人広告サイトが上位を独占しており、今から自然検索で上位表示を狙うのは不可能に近いです。
リスティング広告を出す選択肢もありますが、コストが掛かってしまいます。
ですが、Googleしごと検索であれば、自然検索の順位は関係なく、コストもかからず上位表示を狙うことが出来ます。
予算が無い方でも一度利用してみる価値のあるサービスが「Googleしごと検索」なのです。
採用支援ツール2選
採用支援ツールは、採用活動をトータルでサポートしてくれるサービスです。
具体的には、
- 求人原稿の作成・管理
- 応募者の管理
- メールやチャットなどのコミュニケーションをツール内で完結
- 選考の進捗状況管理
- 効果分析・レポート機能
- 簡易的な採用サイト(HP)の作成
といった採用で必要な機能がオールインワンになっていて、すべて一つのツール内で管理運用できます。
求人広告サイトや求人検索エンジンとは異なり、採用専用のHPを作成するイメージに近く、作成したページは同時に求人検索エンジンにも掲載されるサービスも多いので、HPを持っていない企業様・店舗様にオススメです。
engage
【メリット】
- 求人掲載数・掲載期間に制限がない
- Indeed・LINEキャリア・Googleしごと検索・スタンバイ・求人ボックスに自動で連携
- エン転職の760万人の会員に向けてスカウトも可能(無料版は週10通まで・中途採用の正社員募集のみ)
- 適正テストが受けられる(無料版は利用開始から1ヶ月間、合計3名まで)
【デメリット】
- 採用サイトや求人原稿を作成する時間が掛かる
- 無料版は一部機能に利用制限がある
- 採用ノウハウがないと活用が難しい
「engage(エンゲージ)」とは、「エン転職」など求人サービスを提供しているエン・ジャパン株式会社が運営している採用支援ツールです。
全国で30万社が利用しており、国内の利用企業数はNo.1。
日本で今最も選ばれている採用支援ツールがengageです。
engageの大きな特徴は、無料で利用できる基本機能が非常に豊富なことです。
無料で利用できる件数・人数を超える場合はオプションサービス(有料)になりますが、少人数の採用予定であれば無料の範囲で十分運用可能です。
デメリットとしては、様々な機能がある分、使いこなすのが難しく、採用ノウハウがない企業様・店舗様だと効果が出づらいことです。
採用サイトや求人原稿は全て自社で作らなければなりませんから、今まで求人会社や代理店に任せていた方や、初めて求人を行う方にとっては、コンテンツの作成が難しく、時間が掛かる可能性があります。
せっかく時間をかけて作っても、中のコンテンツが少なかったり、欲しい情報が書いていないと、求職者にとってはマイナスな印象を与えてしまい、応募効果が薄れてしまいます。
engageで効果を出すには、ある程度長い期間や手間をかける必要があることに注意してください。
■サイトリンク
Airワーク採用管理(旧ジョブオプLite)
【メリット】
- 求人掲載数・掲載期間に制限がない
- Indeed・Googleしごと検索に自動で連携
- 応募者への自動返信メール機能がある
- 「タウンワーク」や「リクナビ」などリクルートメディアの求人を取り込める(おうぼうける君との連携が必要/一部取り込めない求人原稿もあり)
【デメリット】
- engageと比べると使える機能が少ない
「Airワーク採用管理(旧ジョブオプLite)」は、リクナビやタウンワークなどのサービスを展開する株式会社リクルートジョブズが運営している採用支援ツールです。
採用サイトの作成・求人原稿の作成・応募者管理まで全て無料で利用で、有料オプションを付ければタウンワークやIndeedの有料広告と組み合わせて上位表示させることも可能です。
Airワーク採用管理は、リクルートメディアとの連携が魅力で、今までにタウンワークやリクナビ、はたらいくなどリクルートが運営する求人サイトに掲載したことがあれば、求人原稿を取り込むことができます。
採用支援ツールは、求人原稿を自分で作らなければならず、コンテンツの作成に時間と手間が掛かることがデメリットの1つですが、取り込み機能を活用することで求人原稿の作成にかかる時間を大幅に削減できるのです。(※おうぼうける君との連携が必要/一部取り込めない求人原稿もあり)
また、応募が入ったら自動でメールを送る「自動返信メール機能」があり、応募後の素早い対応で求職者を逃さずアプローチできる点もengageには無いメリットです。
とはいえ、コンテンツ作成部分はリクルートメディアを使ったことが無い企業様・店舗様にとってはengageと同様ですし、使ったことがある方にとっても、採用サイトは自社でコンテンツ作成が必要なことには変わり有りません。
機能面や、同時に連携されるメディアの数はengageに劣ります。
リクルートメディアを使ったことがある方はAirワーク採用管理、リクルートメディアを使ったことが無い方・様々な機能を使ってみたい方はengage、と使い分けてもいいかもしれません。
■サイトリンク
無料求人サービスの比較表
サービス | 新卒採用 | 中途採用 | アルバイト | 求人数 | ユーザー数/月 | 求人内容 | 料金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ハローワーク | ○ | ○ | ○ | 993万件 | 890万人 | △ | 完全無料 |
げんきワーク | △ | ○ | ○ | 118万件 | 19万人 | ○ | 完全無料 |
求人Free | × | ○ | ○ | 2,572件 | 不明 | ○ | 完全無料 |
ジモティー | × | ○ | ○ | 81万件 |
1980万人 ※ジモティー全体 |
△ |
基本無料 有料プランあり |
FreeQ | × | ○ | ○ | 不明 | 不明 | △ | 完全無料 |
Paiza | ○ | ○ | ○ | 2,044件 | 49万人 | ○ |
掲載無料 成功報酬 |
グラフィカルジョブ | ○ | ○ | ○ | 3,234件 | 不明 | ○ |
基本無料 有料プランあり |
メディカル1 | × | ○ | ○ |
2,920件 ※公開求人のみ |
不明 | ○ |
掲載無料 成功報酬 |
READY TO FASHION | ○ | ○ | ○ | 684件 | 10万人 | ○ |
基本無料 有料プランあり |
Indeed | ○ | ○ | ○ | 不明 | 4010万人 | △ |
基本無料 有料プランあり |
求人ボックス | ○ | ○ | ○ | 不明 | 1760万人 | △ |
基本無料 有料プランあり |
スタンバイ | ○ | ○ | ○ | 不明 | 480万人 | ○ |
基本無料 有料プランあり |
googleしごと検索 | ○ | ○ | ○ | - | - | ◎ | 完全無料 |
engage | ○ | ○ | ○ | - | - | ◎ |
基本無料 有料プランあり |
Airワーク採用管理 | ○ | ○ | ○ | - | - | ◎ |
基本無料 有料プランあり |
※2021年6月時点similarwebの数字を元に集計(https://www.similarweb.com/)
無料でも効果が出る!求人原稿作りの3つのコツ
無料求人サービスは、コストを抑えて採用活動ができるのが大きなメリットですが、その分自分でやらなければならないことも多いです。
特に、「求人原稿」は求人の効果を大きく左右するもっとも重要な要素の一つです。
しかし、
「求人原稿なんて作ったことが無い!」
「何を書けばいいか全くわからない…」
という方も少なくないと思います。
無料掲載でも採用成功につなげるために、求人原稿づくりのコツを最後にご紹介いたします。
ぜひ参考にしてみてください!
ターゲットを明確にする
- 年齢
- 性別
- 性格
- 資格
- 経験
などなど、どんな人に来てもらいたいのか、ターゲットの人物像や、これだけは譲れないことなどを洗い出しましょう。
条件が決まったら、採用ターゲットにあった媒体を選定します。
各求人サービスごとに、得意としている分野やメインユーザー層がありますので、欲しい年齢層や性別、業種・職種に応じて、適した媒体で求人を出しましょう。
求める人物像や求人内容によっては、無料媒体だけでなく、有料プランや他媒体の導入も検討が必要です。
なるべく詳細に書く
求職者が気になることを明確にしてあげることで、貴社への信頼度が上がり、応募確率もアップします。
-
給与
→手当の種類や金額
→賞与・昇給の金額、タイミング、査定基準
→月給例
→キャリアプラン
-
勤務時間
→実働時間・休憩時間
→1日の仕事の流れ
→休憩時間中の過ごし方
→平均残業時間や残業の頻度
→繁忙期
-
休日
→年間休日数
→有給取得率
→育休・産休取得実績
→休日出勤や振り替え休日の有無
-
仕事内容
→何を使ってどんな業務をするのか
→研修の期間や内容、誰が教えるのか
→役に立つ資格や経験
-
社内外設備
→喫煙所の有無
→食堂や弁当、まかない、自動販売機などの有無
→会社の近くにある施設(コンビニ、スーパー、薬局など)
-
通勤方法
→駐車場・駐輪場の有無(無料or有料)
→車通勤or電車/バス通勤or自転車通勤
→通勤手当の有無
-
一緒に働く社員について
→年齢層
→スタッフ同士の雰囲気・関係性
写真や動画を掲載できる求人サービスであれば、実際の社内の雰囲気や働いている人、仕事の様子の写真をたくさん掲載しましょう。
特に人物の写真・動画は、写っている人と同年代・性別の求職者からの応募が集まりやすい傾向があるため、ターゲット像に近いスタッフさんの写真・動画を掲載してください。
具体的な数字やエピソードを盛り込む
「明るい職場」「風通しのいい雰囲気」
といった表現をよく見かけますが、これだけでは物足りません。
求職者からしても、こういった決まり文句は見飽きており、逆に「こんな事しか書くことが無いのか?」と疑いの目で見る人も多いです。
貴社にしかない具体的なエピソードや数字を伝えることで、求職者は働いているイメージが湧き、応募にもつながります。
例えば、
- 15年連続で増収増益を記録!直近の4年の売上は約5倍と、伸び盛りの会社です。
- 14段階の評価制度により、学歴・社歴に関係なく、平等に評価します。1年目で3回昇進し、事業部長になった女性もいます!どなたでも昇進、昇格を目指せます。
- 休み時間は世間話や最近ハマっていることなどでワイワイ盛り上がっている、明るく楽しい雰囲気です!
- スタッフは20代が5人、30代が3人と若手が中心となって活躍しているので、活気があり、話題も共通していて馴染みやすい環境です!
- 年に1回社員旅行があります。2019年はグアム、2020年は沖縄に行きました。毎年旅行先は社員全員にアンケートを取って決めているので、今年どこに行くかは皆で決めましょう!
といった感じです。
ココの部分が欠けていると、単純な給与や待遇面だけで比較されて、大手企業や、より待遇の良い企業に求職者が流れて行ってしまいます。
最近の求職者は、働く環境や人間関係を重視して仕事探しをしており、会社の雰囲気が自分にマッチしていると思えば、待遇面よりも働きやすさを優先する人が多いです。
具体的エピソードは、自社ならではの魅力や社風をアピールできるだけでなく、求職者に「他の会社ではなく、貴社だからこそ働きたい」という動機づけが出来る部分でもあるのです。
まとめ
無料で求人掲載できるサービスはたくさんあります。
- ターゲットを明確にする
- なるべく詳細に書く
- 具体的な数字やエピソードを盛り込む
これを踏まえて原稿づくりを行えば、無料求人でも応募確率は上がります。
しかし、多くの無料求人サービスには有料プランも用意されており、求人の露出度や求人内容は有料プランの方が優遇されています。
無料求人だけでは採用活動が長期化しやすいと言えるでしょう。
基本的には、
●無料掲載→1人か2人、長い目で見て採用していきたい/人材ニーズが低い
●有料掲載→大量にor今すぐ人が欲しい/人材ニーズが高い
という風に無料掲載と有料掲載を上手に使い分けて求人活動を行いましょう。
- 求人の書き方が分からない。自力で書ける自信がない。
- 無料求人サービスを試してはみたけど、全然応募が来ない。
- 今すぐにでも人が欲しい。
という方は、低価格から試せる求人サービスもありますので、Answer株式会社へ下記からお気軽にご相談ください!
TEL:079-260-6730 FAX:079-260-6750
E-mail: info@answer-job.co.jp